背景
DNAモーター・コヒーシンがエンハンソソームに含まれている。
転写伸長制御に関わっている
コヒーシンを切り口にエンハンソソームの構造・機能を理解することが研究目的である。
エンハンサー
遺伝子発現のタイミングを制御
複数のシス因子による遠位からの制御
(広義の) エンハンソソーム
DNAループ
巨大なタンパク質複合体 (activator/mediator/GTF)
動的、液-液相分離

エンハンソソーム

4つのアプ ローチ
1.再構築系を用いたエンハンソソームの構造•機能解析
■コヒーシンATPase サイクルと転写反応の関係(ATPアナログ、ATPase部位変異体)
■エンハンソソームの構造と動態(Cryo-EM, 高速AFM, In vitro ChIP)
■異なるアクティベータに依存するエンハンソソーム
■ヌクレオソーム化した鋳型での解析
再構築系/細胞内
■IP-MS によるタンパク質性因子の同定
■ビオチン標識を利用した不安定な結合因子の探索
(Proximity-dependent biotin identification (BioID), JCB 196:801-)
■翻訳後修飾
■非タンパク質性構成因子(eRNA 等)
3.エンハンソソーム構成因子の網羅的同定
2.細胞内エンハンソソームの高解像度可視化
4.ヒト遺伝学を組み合わせた解析
■CdLS/CHOPS 患者細胞中のエンハンソソームの解析
■患者細胞抽出液による再構築系
■CdLS/CHOPS 様表現型を示す新規変異座位の探索
■CdLS/CHOPS 患者細胞で発現に異常を生じるエンハンサーに共通する特性の解明(インフォマティクス)
■患者由来 iPS 細胞を用いた分化プロファイル異常の詳述
(Single cell RNA-seq)
ゲノム学的手法による細胞内エンハンソソームの解析
■標的タンパク質の結合位置 (定量ChIP-seq)
■DNA 高次構造 (Hi-C, micro-C, Pore-C)
■DNA 高次構造のばらつき・動態 (scHi-C, scATAC-seq,scRNA-seq)







ねらい
