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染色体高次構造の制御因子、コヒーシン
■リング状の4量体
■DNA 鎖をリング内部に捉えることができる
■ATP 依存性のDNAモーター活性が報告(NIPBLとMAU2がATPase活性化因子として必要)
■姉妹染色分体対を束ねる役割
Nature (2004), Mol Cell (2006), Curr Biol (2009, 2015, 2018), JBC (2016)
■染色体ドメイン (TAD) を形成する役割
Nature (2008), PLoS Biol (2009), EMBO J(2009), Curr Biol (2011) Nat Rev Mol Cell Biol. (2014)


コヒーシンの転写における未知の役割
■Cornelia de Lange 症候群 (CdLS)
- 先天性発生異常
- コヒーシン/その制御因子に変異
■CHOPS 症候群
- CdLS に酷似した表現型
- 転写伸長の制御因子 AFF4 に変異
■Brd4 という伸長制御因子の変異も CdLS 様の疾病を引き起こす
■TAD の形成不全が転写制御に与える影響は限定的
Ghavi-Helm et al., Nat Genet (2019)Stik at al., Nat Genet (2020)

核抽出液を用いたエンハンソソームの再構築系
■古典的な実験系。だが、まだ十分探求されていない事柄が残っている。
■核抽出液の調製に実験の成否がかかっている
■市販の核抽出液は不適
■安定した結果を出せる系を確立するのに2年を要した

エンハンソソーム中でコヒーシンという予想外の因子が機能していることが見出せた。
■コヒーシンはエンハンソソーム中でどのように機能しているのか
■DNAモーター活性の果たす役割は何か
■転写伸長はいかに制御されているのか(P-TEFb と独立の機能なのか?)

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